まぶたの文化
人間にとって”まぶた”はとても重要な部分です。機能的には、目を乾燥から守り、ゴミや異物の侵入を防ぎ、強い光を遮断するなどの働きがあります。それも人の意思とはあまり関係なく勝手に機能してくれているのです。
さらに、まぶたの重要性は機能的なものだけではありません。人の顔の印象や表情を形成する大きなファクターであり、それゆえに美容の面からも非常に高い関心がもたれています。今の日本人の感覚としてはどうもパッチリな目が好まれる傾向にあり、二重にしたいという女性は数多くいます。
これらは西洋的な趣向が生活の全面に取り入れられた結果だという説があります。和服は西洋人にはあまり似合わず、彫りの浅い日本人の方がしっくりくるように、トータルコーディネーションの視点から洋服を着るときには二重の方が様になるというのです。実際に、平安美人は彫りが浅く一重の人のことを指していたといいます。
日本人は一重まぶたと二重まぶたが半々に共存する珍しい国だといいます。西洋人のほぼ全員が二重ですし、東南アジアなども二重です。一説によると、もともとアジアの人も二重が殆どであったらしいのですが、氷河期の時に寒さに適応する為に彫りの浅い一重まぶたが増えたのだといいます。彫りが浅く、まぶたにも脂肪が付いている一重の人の方が凍傷などになりにくいからだというわけです。
そんな歴史の中から二重の多い縄文人と一重の多い弥生人が融合した結果、日本という一重と二重の共存する民族が生まれたのです。 |